2005年11月14日

セロトニン神経について(1)「セロトニンは原因ではなくて‥‥」

このテーマについては既に何度か登場しています。例えば、

●心と体が静かになる「指の運動&呼吸法」では、

リズム呼吸、リズム運動自体が脳・神経系をリラックス、安定させ
る作用があることを簡単に説明しました。

これはパニック症状のみを対象とした改善法ではありません。
自律神経を安定化させる東洋の智恵とでもいえる方法です。

そして、要は『 セロトニンは原因ではなく、結果であるということ 』

このことを忘れてはならないと私は考えます。

■α波ミュージックと気づき

ひところ、心身をくつろがせる効用があると、α波ミュージックなどが
流行りました。

こういった流行は、人の心や生活がせかせかとして余裕が無くなっていくと
自然に生じる一つのバランス現象だろうと私は思うのです。

時代的なといいますか、
私たちにとって価値があるけど無自覚に周辺化させてしまったエネルギーは
いろいろな形で役割としてどうしても登場してくるのだと思います。

私も超α波ミュージックとも言えるような瞑想音楽を
聴いていたこともありました。

しかし、あるときとんでもない自分に気づかされました。

その時、私はじっくりと瞑想音楽を聴きとてもくつろいだ心地よい、
心身を感じていました。まるで全宇宙に愛されてでもいるかのような。

そこへ、我が愛する息子たち二人が部屋に入ってきました。
仲よく、笑顔で、楽しそうに、追いかけっこじみた感じで、

ドカドカと‥‥



「 こらーっ!静かにしろーっ!うるさいっ! 」

ハッとしました。

そして、‥‥私はちっともくつろいではいない‥‥そう思いました。

いとも簡単に子供のエネルギーにフックされて簡単に怒ってしまう自分。
その他愛なさといったらありませんでした。

私は怒りを表現することを否定はしていません。
しかし、その時の怒りは自我の入る余地はなく無自覚で瞬時でした。

それで、α波ミュージックは無価値ではないけど、薬化してしがみつくと
まずいんだなとそう思いました。


■神経系のゆらぎの幅

「セロトニン欠乏脳--キレる脳・鬱の脳をきたえ直す」
                 NHK出版・生活人新書093:有田秀穂著
 [ 10章パニック障害 ]の第3項目
  --パニック発作とセロトニン神経の関係--P163

ここに以下の記述があります。

  セロトニン神経の障害がパニック障害に関係することは、間違いありませ
  ん。ただし、パニック発作の発症に直接関与するわけではないのです。

  パニック発作を直接誘発する脳神経は、以前に説明したノルアドレナリ
  神経です。脳内の危機管理センターの役割を担っている青班核のノルアド
  レナリン神経です。
  
  セロトニン神経は、このノルアドレナリン神経の働きに対してブレーキを
  かける役割を果たしています。


これはパニック障害だけでなく、私が種々の病気に感じてきたことです。

これはとは、

ある分泌が盛んになりすぎたら、大概それに反発バランスを取る作用が機能し
て拮抗する力が生じることです。

それでことなきを得たりするのですが、それがうまく働かないということが
時に起きるのです。

胃に届いている交感神経もあれば拮抗する副交感神経、迷走神経もあり、対等
に張り合うことで、正常性が保たれるのですけど、

脊椎の神経根に緊張過敏や麻痺が起きるとこの拮抗が崩れるのです。

ところが、セロトニンの場合そういう問題ではなく、もっと中枢的な性質であ
る脳の危機管理センターで遅れた反応になってしまっているので、

ノルアドレナリン神経の過剰作用が起きて、パニック症に至るというのです。


これって、要するに神経系のゆらぎの幅が無くなっている状態でしょう。


長年、瞑想を続けてきた人に聞くと、彼らは驚きごとに対して普通の人と同じ
ように感じてビックリはしているのだそうです。

しかし、安定方向にバランスを取る働きが速いらしいのです。
たぶんそれは意志の力ではないでしょう。


くれぐれも、「パニック障害、即セロトニン神経の異常が原因」と、
小さな範囲での因果関係的な見え方に陥って、

ご自分の体ことをひどい異常者のように思わないでほしいと思います。

セロトニン神経が結果的に誤作動を起こすような生活習慣に気づくことが
大事ではなかろうかと思います。

前述の著者はパニック症の原因をいわゆる「生活習慣病」のような
受け取り方をしています。


■セロトニン神経を鍛えるコツ

セロトニン神経を含む全体性を保つその軸としての機能を回復させる方法は、

リズムを含む運動、呼吸法が効果があることが分かってきています。

それはどれでもいいのです。写経であろうが、読経であろうが、丹田呼吸で
あろうと、

あなたがそのこと自体で快貯蓄できるものでありさえすれば
どんなものでもいいでしょう。

筋肉中の乳酸はパニック症を引き起こす引き金になりうるそうです。

だから下手に運動して疲労物質である乳酸を作らないほうがよい。

ついそう思いがちですが、そのままでは疲労物質を排泄していく力も
つきませんから、あまりにじぃーっとしていると、可能性は広がりません。

心臓に負担をかけないリズム運動をすると共に、汗を誘導して疲労の排泄
感覚を高めないと、ゆらぎの幅は狭くなっていくでしょう。


汗の誘導法は以前心臓に負担をかけないで汗をかく風呂の入り方を
ご紹介しましたから、そちらも合わせ行なうとより効果があります。


更に欲をいうなら、それらの運動や呼吸法などを行うにあたって、
パニック症を治すという目的も横に置くことができるなら尚良いでしょう。


あまりに、目的に心がとらわれていると、それを行なっているプロセスで
身体が感じている多くの出来事に気づくことがなく、

そのことが、ゆらぎの感覚が育つことを
少し邪魔してしまうかもしれないからです。


こういった、パラドクシカルな現象は最近科学性を持って説明されている、

『 癌には「笑い」が効果がある。』というのと、

私は似たような現象に感じていますが、みなさんはどう思われますか。

癌の人間が笑えるか!というのがリアルな感情だけど、
実際には笑うこと自体に無心に浸るほうが効果があるという妙な構図です。



なお、有田秀穂先生は、パニック症のある項目で

「サプリメントには手を出すな」と言っています。私も賛成です。

類似情報に出会いましたので、以下にUpしました。
お時間のある人はどうぞご覧になって下さい。

●サプリメントは三日坊主が、キモ
http://process-seitai.seesaa.net/article/9134966.html
posted by 由 at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 2.体との関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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