2005年10月24日

今パニック症が‥〜起きていて‥

「突然で〜すみま‥‥せ〜ん。急で申し‥‥ど〜、今から行って〜‥いいで
すかぁ〜あ。今パニック症が‥〜起きていて‥大変なん〜です〜」

電波状況の悪い携帯電話から聴こえてくるその声は、
パニック症の恐怖感、不安と動揺を表すには充分過ぎました。

これは以前、JRの電車に乗っていたらパニック症が起きて、
慌てて電話をしてきた会員の話です。

この人の場合、以下のように言ってました。


  電車の中、混雑するお祭り会場、デパートやテーマパークで
  起きるそうで、初めての発症は中学2年生の時で授業が始まると
  途端に不安になってトイレに行った。(休み時間は平気なのに)

  それで不安を頭脳や知恵で補おうとするが、
  そうすると丹田(生理的心理的にバランスをとる中心点)の方には
  ほとんど気が行かない状態になっていく。

  頭はフル回転でいろんなことを考える。
  人の悪口とかどうやってトイレを探すとか。

  そうするとまたたく間に腹痛を起こす。腹痛は必ず左の脇腹。
  そして腸の動きが過敏になり、はいトイレへ‥‥。


■仙椎ショック

実はこれよくできた話でもあるんです。

よくできているとは変な言い方ですが、どういうことかというと、

腹痛を起こすのは腹に力が入ることで緊張した首を弛めるという
シーソーした原理があるんです。

逆に言うと、それだけ重心が上がった姿勢をパニック症の体が抱えている。
そういうことになります。


彼女は私が身体に触れていった中でも胸椎4番、7番が気持ちよかったと
言っていました。

4番は心臓や焦りと関係することはこれまで述べてきました。
(脊椎の図はこちら)

7番は説明がなかなか難しいですけど、血液の質や脳の緊張、副腎皮質という
根本的なホルモンとの関係が深く、息が詰まってしまうことに関わっています。

気絶している時にはここをショックすると息を吹き返すといわれています。
いわゆる武道で当て身の技を入れるところで、急処です。


でも、このとき特筆すべきことはお尻の真ん中の仙骨という骨を
ショックしようと手を当てた時、

彼女がおもわず「そこっ!」と叫んだことです。

そして、その呼吸に合わせスパッとショックしたら、

彼女がニコニコしながら起き上がってきて、

「 今のあそこで私の全部が良くなるような気がした 」と。


これには我ながら驚きました。

さっきまで悲壮な顔をしていた人が、まるで俳優が演じ分けているみたいに
表情が変わってしまうのには私自身が唖然としたものです。


この仙椎をショック(※)すると言うのは元々は火傷をした時、
それが水ぶくれになったり、ひどくならずに速く治す方法だったのですが、

心理ショックがあったときにもこれをやると後々に深い傷にならずにすむことも
分かってきていたのでこのときに使ってみたのです。

彼女の場合、幼児期のトラウマも抱えていたそのことに向き合うキッカケに
なったと言っていました。

これは彼女が抱えている深層の問題に自覚性を高めようとして、
踏み切れないでいたのを、もう一歩後押しした形になったようです。

その後、彼女は遠方に引っ越していかれたのでそこらの細かいことには
私は関わっていません。

それから、体操や温法も教えてあげたので自分でも実行されたようです。
そのころ健康講座にも出ていたのでそのことも含めての彼女からの
メールの一部を紹介します。


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指導室での出来事の後 少し感情がわーっと上がってくるようになって

(たぶん体が緩んだと思う)電車がホームに入ってくるのを見て 

それでも私ってばこうやって生きているなんて思って泣いたりしていました。


数日後の講座の時に先生が「彼女はとても大変だったと思います」とポ

ロッとそれも何気なく言っていましたが 私はその言葉をドーーーンと体で

受けて 共感してもらったような気がしてこれまた泣きました。その時左の

肩甲骨がヒクヒクしました。


当分の間は体がフワフワする感じが続きました。

あと頭のきんちょうがドロ〜ッと溶けちゃうとか あ〜これがリラックスす

るということなのかと初めて感じました。


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■からだの感覚は自己理解のポイント

このメールには、幼少時の母との関係からくるPTSDのことや、
持病について割と詳しく客観的な視点で書かれていました。

しかし、現時点でこのメルマガとブログのテーマは、

パニック障害改善への身体からの可能性です。

だから彼女の細かい生い立ちや心とパニック障害の関連については
ここでは場違いと思いますので詳しくは触れません。


私が読者のみなさんに是非関心を持って欲しいのは、


彼女が身体感覚をしっかり受け止めていることです。


感覚体としての、または心身の歪みを正すべく反応しようとする体の力は

凄いのです。

身体のバランス維持力の働きは、

あなた自身が理解者になり得る、

あなた唯一の理解者でもあるはずなのです。

それはパニック症の身体においても変わりありません。

posted by 由 at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 2.体との関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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